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流動する液体から微細な鉄や常磁性の汚染物質を取り除く、強力な磁選機です。
微細粒子を磁気で収集するには、高強度で高勾配な磁界が必要です。マグネットフィルターとも呼ばれる電磁気マトリックス式の磁選機は、最も効果的な分離方法であることが実証されています。このタイプの磁選機は高磁力の電磁石とマトリックスで構成されています。マトリックスが磁界を増幅し、これが高勾配の収集場所となって磁性の汚染物質を集めます。
永久磁石式のフィルターシリーズもご用意しています。
特長:
電磁石フィルターは、スチールの中に格納したソレノイドコイルで構成されています。コイルは穴の中に均一な磁界を生成します。この磁界は、コイルの穴の中にある拡張金属円板の層 (マトリックスと呼ばれます) を誘導します。マトリックスは通常、20 ~ 40 個の中グリッド (1/4 インチ (6mm)、18 ゲージ) の拡張金属円板で構成され、高さは 6 インチ (152 mm) ほどです。マトリックスは背景の磁界を増幅して局所的に非常に高い勾配を作り、ここに捉えた常磁性粒子を収集します。材料が供給されてマトリックスの間を通過すると、常磁性粒子を捉えて粒子の流れから除去し、フィルタリングします。
フィルター率は、マトリックスを取外したソレノイドコイルの穴の中に生成される磁界強度によって決まります。この背景の磁界が駆動力となり、増幅されてマトリックス全体を高勾配にします。マトリックスの構成により、例えば通常 2500 ガウスの背景磁界では 10,000 ガウスを超える局所的なマトリックスが生成されます。最大 10,000 ガウスの背景磁界によるフィルターをご用意しています。
永久磁石式のマグネチックフィルターは、従来型の鉄の磁性物質で構成されています。このマグネットはフィルターハウジングに装着し、清掃時にはマトリックスを取り外して清掃する必要があります。永久磁石式マグネチックフィルターのフィルター率は、オープンエアギャップ (極間の空隙) の磁界強度により決まります。このフィルターの磁界強度は 1,600 ガウスになります。
効果的に粒子を収集するために必要な背景磁界は通常、磁性汚染物質を特定するか、定量試験を行うことで決定します。磁界要件についての一般的なガイドラインの一部を以下にご紹介します。
1,500 ガウス
1000 センチポアズ以下の媒体中の、相対的に粗い (+50 ミクロン) 強磁性鉄の剥離体。
2,500 ガウス
5,000 センチポアズ以下の媒体中の、微細 (-50 ミクロン) な強磁性鉄の剥離体またはスケール。
5,000 ガウス
鉄を含む鉱物やニッケル、コバルト化合物などの非常に微細 (サブミクロン) な強磁性鉄の剥離体、スケール、または常磁性の汚染物質。
10,000 ガウス
微細な常磁性の汚染物質。製品を最高レベルで浄化する場合や、仕様に ppm または ppb の汚染物質レベルが規定されている場合に、よく使用されます。